みなさんこんにちは、藤井健次郎です。
今回の記事は、試合中の頭の中についてです。
なぜこの記事を書こうと思ったかというと、私自身の試合体験記を書いていく中で、過去の私が練習中、試合前、試合中、試合後にボールを打つことしか考えていないのが、私自身書いていてかわいそうに思ったからです。
試合に出始めて、勝てない日々が続き、どうしたら勝てるのか?考えるようになりました。この考えるようになった中身が重要で、努力をすることは大事ですが、努力の方向が違ってしまうと結果に結びつかなくなります。
私の場合、練習前、練習中、練習後、試合前、試合中、試合後、朝起きてから寝るまで、いつも打ち方ばかり考えるようになってしまいました。
その後、11年間は打ち方依存症になりました(((( ;°Д°))))今年2月に克服済み。キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
ずいぶんと長い間テニスをしてきた私でも、そんな感じで前は過ごしていたので同じような状況の読者の方もいらっしゃると思います。
テニスマニアレベル5以上の方は、「なんだ、そんなことかと」思って優しい目で読んでください。(*^▽^*)
__________________________________________________________
では、さっそく本題を書いていきましょう。
テニスという競技は、試合時間に制限はないですよね。サッカーやバスケットボールなどは試合時間が決まっていますが、テニスは決まっていません。
ですので試合時間が最長で11時間5分になります(2010年ウィンブルドン選手権1R イスナー対マユ)(((( ;°Д°))))
ただ、安心してください。
通常、長くとも2~3~4時間くらいですが、ポイント間は20秒、チェンジエンドでは90秒の休憩があります。
実際にプレーしている時間はそんなに長くはありません。
平均ラリー数も男子のハードコートで5.1回くらいで、平均タイムは6.5秒くらいです。
試合全体の時間でいえば、ボールを打っている時間が1割未満でボールを打っていない時間が9割以上あるということです。
以前の私も含めて、ボールを打つ技術に、もっとも関心をよせて時間をさいています。
ですが、戦術的に考えるとボールを打っていない時間(移動時間、ボール・相手を見る時間、待機時間など)も非常に大切です。
今回のお話はそんな試合中の9割の時間に焦点を当てていきます。
引用 テニス丸ごと一冊戦略と戦術3 堀内昌一著
この本のおかげで私のテニスは進化できました。是非みなさんのテニスにも。
__________________________________________________________
さて、ボールを打っていない時間を具体的に書いていきましょう。
1、ウォームアップ前:相手と、はじめましてのあいさつなど
2、ウォームアップの合間:ラリーが途切れている間など
3、ウォームアップ後:ウォームアップを終えベンチにいくなど(まず、ここで相手のボールの質や、苦手ショットの有無、得意そうなショット、サーブの特徴などを整理しておく)
4、サーブを打つ前:相手のリターンポジションを見たり、サーブを打つコース、軌道、スピードなどの決定、呼吸のコントロールなど
5、リターンを打つ前:相手サーブの特徴をふまえたり、自分のリターンをどうしたいかでポジションを決める。
6、ラリー中:自分がボールを打ってから相手のボールを打ち返すまで。
7、ポイント間:20秒の休憩(相手のプレーパターン、自分の戦術が機能しているか、相手の観察など)
8、チェンジエンド中:90秒の休憩(7と一緒)
9、セット間:120秒の休憩(7と一緒)
以上
このボールを打っていないとき、何をしていますか?
何をすればよいか書いてみましょう(私個人の意見ですので、ご自分でも書き出してみてください)
上に書いた
1、2、3、のウォームアップ期間とウォームアップ後では、とにかく相手のボールの質、ポジション、苦手ショットの有無、サーブの特徴をチェックします。
自分の調子も意識しています。リラックスして動きやすい状態をつくります。
4、のサーブを打つ前は自分のサービスゲームですので、相手のリターンをどうやってあまくさせるか、自分のサーブの軌道や回転、スピードを決める。
サーブの後、攻撃できるように、いくつかの戦術を用意しておく。相手がどういうリターンゲームをしているかの分析もする。
5、のリターンを打つ前は自分のリターンゲームですので、相手のサーブがどうか、サーブの後どういう攻撃をしてくるか分析する。リターンのポジションを下げて時間を作ってしっかりリターンするか、ポジションを上げて時間を短くしてリターンをするかなどいくつかの戦術を用意しておく。
6、のラリー中は、自分の打ったボールを目で追わないこと(打った本人はだいたい打った瞬間にわかるため)、自分の打ったボールが行く先、相手の態勢の観察、自分のとるべきポジショニングなどの決定。相手の打ったボールに対してスムーズに打点に入る。
7、8、9の休憩時間では私自身のために、いろいろ書いていこう。
まずは、いろんな感情が湧き出てくるのが試合なので試合中に湧き出てくる感情のコントロールをする。
Ⅰ、ストレスに対処する:風が強い、太陽がまぶしい、気温が高い低い、相手が強い、戦術がうまく機能しないなど。
Ⅱ、試合についての未来を考えてしまう、又は過去を後悔してしまう:スコアをリードしていたのにおいつかれた、スコアをはなされた、今リードしているが逆転されるんじゃ
ないのか?など
Ⅲ、あきらめる:相手が強くてあきらめる。
Ⅳ、プレッシャー:Ⅱと被るが不安を排除する。勇気をもってチャレンジする。
他にも、勝手にいろんな感情が湧き出てくるのが試合である。感情が湧き出たら、早く忘れましょう!
7,8,9では、いろんな感情が湧き出ても戦術に関して考える
①ポイント間であればコートの後方に行き落ち着く場所として設定しておく。コート後方へ行き深呼吸をする(ポイントによって心拍数があがるので心拍数を下げれる)
②テニスでは1ポイントずつが改めてサーブから始まるので気持ちを整理して、新鮮な状態で構える。興奮したり、落ち込んだりする感情を切り替える。
③毎ポイントがチャレンジである。勝つか負けるかの勝負の世界に自ら挑戦している時点で勝者である。瞬間の状況判断とショットチョイスで勇気を持つ。リスクをマネージメントしながら行う。無謀な行いはやめよう。
④相手の戦術と状況を分析する(結構大事)
⑤自分の戦術が機能しているか?分析する。機能していればさらに勇気をもって継続する。機能しなければ変える。
__________________________________________________________
以上が、ボールを打っていない時間に考えることです。
これらのことは、決してポイントプレー中には考えないようにしましょう。
ポイントが始まればボールは非常に速いスピードでやってきます。毎回違う場所に異なる状況のボールが飛んでくるため、頭の中はクリアにしておかないと対応できません。
ポイントプレー中に関してはブログでは書けないので直接聞いてください。
以前の私のように打ち方に関して、あ~でもない、こ~でもない、こんなんでもないと堂々巡りをしてしまっている方は、私のように進化できるはずです。
では、また次回
つづく
コメントを残す